コラム

【行政書士事務所開業のリアル】社会経験の無い僕が開業してみた

business man learn how to success

やっとの思いで行政書士試験に合格した後は、気分は有頂天です。ですが、本当に大変なのはここからなんです。

当たり前だけど、行政書士事務所って家の前に看板出したらお客さんがやってくるなんてことはありません。

まずは自分の扱う分野を決めてから、その分野に精通できるよう勉強し、そこから営業をしてお客さんを見つけてこなければなりません。

僕は当時、若さと勢いに任せて、試験に合格した同じ年の8月に行政書士として登録しました。

この記事では、右も左もわからない僕がどのようにして事務所を開業して仕事を軌道に乗せたのかを書きました。行政書士に限らず何らかの資格で開業されようとしている方の参考になれば嬉しいです。

行政書士事務所開業まで

まず初めに僕は以下のような状況から行政書士事務所を始めました。

・業界未経験

・社会経験無し(10代のころに内装業の仕事に就いていました)

・大学を卒業したばかりの25歳(留学していたので卒業が遅れました)

行政書士業は開業の初期費用もほかの事業と比べて掛かりませんし、自宅で開業すればランニングコストもかかりませんので、失敗しても痛くありません。

さらに当時僕は若干25歳でしたので、失敗してもかすり傷にもならないと思っていました。

また、行政書士は脱サラをして開業する人が多いと思っていたので、業界未経験なのは多くの行政書士の人も同じです。

ならば早く開業したモン勝ち。という理屈で、大学卒業後すぐに自宅で行政書士事務所を開業しました。

開業資金は、行政書士会登録費用の30万円と、プリンターや名刺、パソコンなどで、大体50万円程だったと思います。

また、ネットで見つけた行政書開業セットなるものを5万円程で購入し、行政書士業務に必要になるであろう書式を一式購入しました。

行政書士事務所を開業したのは2016年の8月ですが、当時は掛け持ちでカレー屋さんで働いていました。そのカレー屋さんでは、その年の12月まで働かせてもらっていました。

開業当初は収入がほとんどありませんので、アルバイトをして少しでも収入があると精神的に全然違います。

開業から手探りの日々

そもそも、勢いで行政書士事務所を開業してみたものは良いものの、何もかも未経験です。社会に出たことすらないのです。

とりあえず行政書士の登録会に参加したり、自分の住んでいる地域の行政書士の支部に顔を出したりしました。支部の集まりでは数人の先輩行政書士の方とお話をしたり、アドバイスをもらったりしました。

しかし、正直ここにいても一生稼げるようにならないと思ったので、すぐに行かなくなりました。

漠然と、外国人のビザ関係の仕事がやりたいと思い勉強していましたが、とにかく実務をやった事がありません。

当たり前ですが、実務をやった事がないと営業する自信が持てません。

今後の営業に関して全くイメージが湧かず、マジでどうやって仕事を取ってくるんだと、途方に暮れていました。

これでは、先輩行政書士たちの言う通り、1年目は本当に食えないという羽目になる・・・めちゃめちゃ焦りました。

 

その当時ホームページも作り始めていましたが、ビザ取得の料金表と僕のプロフィールのみが書いてあるクソサイトになってしまっていました。

神のお告げがあった

神が仁王立ちしている

忘れもしません。開業から2か月経ったある日吉祥寺のスタバで悶々と行政書士の業務について考えていた時、はっ!と思いつきました。ビビっ!てきたのです。

実務をやった事が無くてうまく営業ができないなら、誰しもできる簡単な業務を専門にして、営業に力をいれればいいんだ!と。

まぁこう見ると当たり前なことなんですけど、当時は何か難しく考えすぎており、そんなこと全く思いつきませんでした。

まずは最低限の収入を何としてでも確保しなければならないため、自分はこの業務がやりたい!と固執している場合じゃありません。とにかく何かで売上を上げなければいけないんです。

僕は車庫証明の取得代行を主力業務にすることに決めました。これなら僕も以前に自分で取ったことがあるし、わかんなければ警察に聞けばいいんです。

一度思いつくとどんどんアイデアが溢れてきて、ネットでどのように集客するか、月にいくら稼げそうか等、具体的にイメージができました。

その日から、がむしゃらに車庫証明の集客サイトを作りました。こちらが当時作成した車庫証明代行職人のサイトです。

もし車庫証明の代行を主力業務にしようと考えている方は、このサイトをある程度パクってもらって結構です。僕はこのサイトでたくさん仕事を取りました。

まさにあの日、神のお告げがあってから、僕の行政書士ライフの流れが変わりました。

サイト作りや業務選びに関しては、同じ行政書士でSEOやWordpressにお詳しい前場亮先生のサイトをめちゃめちゃ参考にしました。

この先生のサイトで学んだことはとても大きく、僕は勝手に前場先生を師匠だと仰いでいます(実際に、申請のため来ていた都内の警察署で前場先生にばったりお会いし、感謝の気持ちをお伝えしました)。

自分の力で初めて仕事を取る

2016年11月初めにサイトがある程度完成し、ヤフーのリスティング広告で初めて宣伝を始めました。

最初は電話が全然鳴らないので、自分のサイトに乗せてある自分の番号に自ら電話して、ちゃんとつながっているか何回も確認したりしていました。

そして全然電話かかってこないな~と思っていた11月の1週目の土曜日、ついに電話が鳴りました。本当に興奮です。たった6000円の報酬の依頼でしたが、行政書士をしていて一番うれしかった瞬間です。

社会経験も何も無い僕が、本当に何も無いところから6000円を生み出したことは、その後僕の世界の見方を変えるほどの大きな成功体験でした。

順調に仕事を取れるようになる

a business man makes flow of money

一度仕事を取って実務をこなすと、見違えるほどに自信がつきます。また、1本仕事を取ると基本的なことがわかりますので、後は同じようにやれば仕事がとれるんだということが感覚でわかってきます。

11月はその他にも数本車庫証明取得の依頼があり、売上は約4万円でした。

12月は10万円。

翌年の3月には車屋さんの繁忙期ということもあり、55万円を突破しました。

5月には同じくホームページで集客を始めていた特殊車両の通行許可申請の方で大きな依頼が入り、開業してから初めて売上100万円を突破しました。これは僕の人生で初めて1か月で稼いだ100万円でした。

僕の売上の推移は詳しく以下の記事にありますので、興味のある方は是非。

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思い返してみると、最初に仕事を一件自ら取るまでは大変でしたが、一度やり方がわかると割と順調に進んでいきました。

ただ、全部が全部順調だったわけでは無く、最初は請求書もいつどうやって送るものなのかわからず、領収書とつながっている変な請求書の書式を使ってそのまま送ってしまったり、車庫証明を依頼してくれたお客さんに1通30分くらいかけて筆ペンで直筆の手紙を送ったりしていて、とにかく失敗と修正を繰り返していきました。

未経験で開業したのでなおさら多くの困難にぶち当たりましたが、それを乗り越える度にレベルが上がっていくのがとてもエキサイティングでした。

開業をして得た教訓

恐れ多いですが、この記事の結びとして僕が実際に開業をしてみて得た教訓をシェアします。これから士業で開業を考えている方は参考にしてみてください。

1.最初は新人でも稼ぎやすい、比較的簡単な分野を選ぶ

これは最初に気づいて本当に良かったと思っています。もし当初のままビザ関係の勉強をなんとなく続け不安なまま集客をしていたら、多分あのようなスタートダッシュは切れませんでした。

まずは簡単な分野で強気に集客サイトを作り、そこである程度稼いで自信が出てきた段階で、余裕をもって本丸を責めるのが正攻法だと僕は思ってます。

自ら取ってきた仕事をこなして、無から生み出したお金の価値はプライスレスです。

2.ホームページ作成、SEO対策は必須

言うまでもありませんが、必須です。

インターネットという素晴らしいツールがあるのに、このご時世それをうまく使って集客しようとしないのは意味不明です。

万人に見やすいホームページを作成し、少しでも多くの潜在顧客に訪れてもらうためにも、SEO(サイトの検索順位を上げる方法)を勉強しましょう。前場先生のサイトが参考になります。

3.年齢、経験の有無は関係ない。早く行動したモン勝ち

これは僕自身が実験台になり、証明したと思ってます。

成功するためのヒントは、情報としてググればでてきます。要はやるかやらないかです。

確かに未経験が故にお客さんに迷惑をかけてしまったこともありましたが、そこから学ぶものは大きいです。

しかも、そこで経験したのなら、あなたはもう未経験者ではなくなります。

25歳未経験で行政書士を始めた僕も、今は行政書士4年目の実務経験者として仕事をしています。

社会人未経験の人も脱サラする人もリタイアして開業する人も、みんな最初は未経験者として始めるんですから、だとしたら早めに行動して経験者側にいっちゃいましょう。

4・実務がわからないなら、金を払って教えてもらう

行政書士の実務やノウハウは誰も教えてくれませんし、実務をやった事がないととにかくこちらから営業をかけづらいものです。

そこでこちらは応用編ですが、お金を支払って実務のコンサルを受けるのはお勧めです。僕はコンサルを受けることは実務を覚える最高のショートカットだと思っています。

僕は現在の主力業務である特殊車両通行許可の実務は、30万円を支払ってそれを得意としている行政書士の方にコンサルしてもらいました。

もちろんタダで教えてもらうのに越したことはありませんが、お金を払うメリットとしては後ろめたく感じることなく質問しまくれることや、状況に応じてアドバイスをもらえる点等があります。

バックアップがあるのとないのでは精神的に全然違いますし、それがあることにより強気に営業をかけていけるのではないでしょうか。

余裕がある方はこのようなコンサルを受けることは、良いスタートダッシュを切るうえでもおすすめです。

以上、僕が行政書士事務所を開業して得た教訓が少しでも皆さんの参考になれば嬉しいです!

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