コラム

行政書士の開業資金はいくら?実際の費用や実務者からのアドバイス

「行政書士の開業資金はいくらかかるの?」

「200万円必要って聞いたけど本当?」

行政書士の資格を目指して勉強している方や、独立開業を目指してる方の中では、行政書士事務所の開業資金について考えることも多いのではないでしょうか。

僕も開業する前は、「行政書士 開業資金」とググり、ひたすら調べている時期もありました。

僕は25歳の時に行政書士事務所をはじめて、現在4年目で現役で行政書士をやっています。

この記事では、そんな僕の目線から、実際開業の際にかかった費用や、開業資金を考える上でのアドバイスを書いていこうと思います。

もしあなたが以下のどれか当てはまれば、この記事が参考になります

●将来行政書士で開業を目指している

●少ない資本でできるビジネスを探している

●行政書士の資格は持っているが、開業か就職かで迷っている

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行政書士の開業資金についてアドバイス

行政書士の開業資金についてや、必要なものを紹介していく前に、まずは僕のスタンスを言っておきます。

僕は、開業資金はできるだけかけず、より少ない資金で開業することを絶対的におススメしています。

なぜなら、低資本で在庫も抱えずにビジネスを始められるというのが、士業として開業する最大メリットだからです。

事実、僕自身も最初は自宅で開業し(現在も自宅兼事務所)、できるだけ資金をかけずに始めました。そして、それは本当に正しい判断でした。

だけど世の中には、「新しい事務所や事務用品もちゃんとそろえて、お金はある程度かけて開業すべきだ」という意見も多くあります。

確かに、最初からしっかり事務所も構えて、業務用のコピー機なども万全に用意して始めれば、見栄えはいいかもしれません。

しかし僕は、事務所や事務機器への投資は、事務所経営の軌道が乗ってきたときに初めてすべきであり、売り上げもない、顧客もいない最初はお金をかけるべきではないと思っています。

現に僕は、約4年間自宅兼事務所で営業していますが、それで困ったことはほとんどありません。むしろ、固定費も削減できる上、自宅の家賃も経費で落ちるので最高です。

行政書士としての開業は、低資本で在庫も抱えず始められる、理想的なビジネスモデルなので、本来かけなくてもいいところにお金をかけるのは非常にもったいないです。

行政書士の開業資金:避けられない費用

まず初めに、行政書士の開業資金の中で、絶対に払わなければならない費用があります。

そうです。行政書士会の登録費用です。

この行政書士会へ登録する費用が意外に高く、どこの地域の会に所属するかでも若干費用は異なってきますが、費用は大体25万円~30万円となっています。

以下は僕が所属する東京都行政書士会の登録費用の詳細になります。

登録手数料:25,000円

入会金:200,000円

東京都行政書士会会費3か月分:18,000円

東京行政書士政治連盟会費3か月分:3,000円

登録免許税:30,000円

合計 276,000円

東京の場合、行政書士会の登録だけで約28万円かかります。

まぁこれだけはどうにもなりませんので、最低30万円は必ず開業までには貯金しておきましょう。

行政書士の開業資金:最低限必要なものリスト

それでは、以下に行政書士事務所を開業する際の、最低限必要な物をリストアップしていこうと思います。

ここで紹介する必要最低限の物リストは、僕が実際に開業した際に揃えた物や、支出した費用を参考にしています。

・(自宅兼)事務所 

・事務所の電話番号・FAX番号 

・パソコン 

・スキャナー付きプリンター 

・ホームページ 

・名刺 

・事務所名のプリントされた封筒 

・書式セット 

・職印・ゴム印 

筆記用具などの文房具や雑費

事務所

まず初めに考えなければならないのは、事務所についてです。

自宅で開業するにしろ、新たに事務所を構えるにしろ、まず初めに事務所がないと行政書士として登録することができません。

上記でも書きましたが、僕は自宅兼事務所で開業しました。

開業費やランニングコストを抑えるためにも、自宅兼事務所で開業できる状態であるならば、最初のうちは新しく事務所を構える必要はないと思います。

自宅兼事務所で開業した場合、お客さんを事務所に案内することが難しいという指摘もあります。

なので僕の場合、最初はあえて郵送やオンラインで完結できる業務(車庫証明・軽自動車名義変更・特殊車両通行許可申請)を選んでいました。

事務所の電話番号・FAX番号

事務所の電話番号やFAX番号も必須です。

たまに、事務所の電話番号を携帯電話にされている方も見受けられますが、固定電話の方が圧倒的に信頼感があります。

FAXに関しては、僕の場合、最初の2年間はインターネットFAXを使用しており、開業3年目に業務用プリンターを導入したタイミングで通常のFAXに切り替えました。

はじめはFAXを使用する頻度も少ないので、安くて手軽に利用できるインターネットFAXはおススメです。

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パソコン

パソコンも必須です。

パソコンといっても、そんな高スペックなPCやデスクトップは必要ありません。

僕が最初に購入したのは、LENOVOの約10万円のノートPCでした。現在は開業4年目になりますが、PCは一度だけ買い替えたものの、いまだにLENOVOのノートPCを使って仕事をしています。

行政書士の仕事をしていく上で、役所関係のシステムはMACだと使えないことが多くありましたので、どちらかというとWindowsの購入をお勧めします。

スキャナー付きプリンター

家庭用プリンターもめちゃめちゃ使います。

どの業務を扱うかにもよりますが、行政書士の仕事では大量の紙を印刷することが多いです。

カラープリンターは必要ないと思いますが、白黒でもインク一つでより多く刷ることのできる、できるだけコスパの高いプリンターを選ぶことをお勧めします。

また、スキャンする機会もかなりありますので、スキャナー付きの物が好ましいです。

依頼が増えたらタイミングをみて業務用プリンタ―に変えましょう。

僕は3年目あたりで業務用プリンターを導入しましたが、便利すぎて、もっと早く入れておけばよかったと、ちょっと後悔しました。

ホームページ

ホームページを作らないと集客ができませんので、ホームページも必ず作ります。

業者に頼んで見てくれのいいHPを作ることも可能ですが、個人的には10万円以上するようなHPは必要ないと思います。

僕は、あきばれホームページというHP制作会社を利用しています。初期費用で5万円程かかり、月額は税込5390円程です。

また、このブログのように、Wordpressを用いてHPを作成するのもお勧めします。

開業当初は仕事の依頼が少ないので、その期間はWEBマーケティングやSEOを勉強する絶好の機会です。

それらはこの先ずっと生かせる知識なので、HPは業者に丸投げせず、できるだけ自分で勉強しながら作成するといいと思います。

名刺

名刺も言わずもがな必須です。

今はネットで自分の好きなデザインの名刺をあっという間に作成することができます。

20分くらいあればできますので、ちゃちゃっと作っちゃいましょう。

事務所名がプリントされた封筒

この封筒はあると何かと便利です。

ただの茶封筒でクライアントに書類を送るより、事務所名や電話番号、ホームページのURLがしっかり記載された封筒を使うと、信頼感が違います。

こちらもネットですぐに作成できますので、時間のある時に作成しておきましょう。

書式セット

書式セットは、新たに購入するものというより、仕事をするうえで最低限の書式は揃えておかないとだめなので、ここで紹介しました。

特に必須な書式は、以下のものになります。

●請求書

●領収書

●書類送付状

●FAX送付状

これらの書式は本当によく使用しますので、開業前に準備しておくといいと思います。

ちなみに、僕は開業当初、ネットで見つけた「行政書士開業セット」たるものを約5万円程で購入しました。

そこには、書式セットとして色々な書式が付属されていましたが、その中で僕が使用しているのは上記のわずか4種類になります。

上の書類のテンプレートは、検索すれば山ほど出てきますので、特に書式セットにお金をかける必要はないと思います。

職印・ゴム印

行政書士会に登録する際、行政書士の職印を作成する必要があります。

また、それと同時にゴム印を作ることをお勧めします。何かと便利です。

印鑑類も、ネット注文で簡単に作成することができます。

結局、大体どのくらいの費用になるか

上には僕が思いつく開業に必要な物をご紹介しました。

上記に紹介した開業の際の必要諸経費は、合計すると一体いくらくらいになるのでしょうか。

以下にざっと計算してみました。

・(自宅兼)事務所 0円

・事務所の電話番号・FAX番号 約4万円

・パソコン 約10万円

・家庭用プリンター 約4万円

・ホームページ 約5万円

・名刺 約5千円

・事務所名のプリントされた封筒 約5千円

・書式セット 0円

・職印・ゴム印 約1万円

・筆記用具等の文房具や雑費 約3万円

・合計 約28万円

ここで最低限必要な費用は、大体28万円程でした。

注意点として、それぞれの項目にはかなり大雑把に大体の値段をつけいています。

当然ですが、これより安くしようと思えば安くなりますし、ハイスペックにこだわれば、値段は高くもなり得ます。

 

そして上記の必要費に、行政書士会の登録費用を加えると下のようになります。

約28万円(最低限必要費)約30万円(行政書士会登録費)

約58万円

ということでかなり雑ではありますが、大体60万円あれば問題なく開業することができまるのではないでしょうか。

開業して最初の方は依頼も収入も少ないので、開業費に必要な60万円以外にも、一定の生活費は貯めておく必要はあります。

軌道に乗るまでアルバイトをするというのも手だと思います。

行政書士の開業資金:番外編

さて、この記事では開業に最低限必要な物に絞って紹介していきましたが、もしあなたが本気で行政書士事務所の経営を軌道に乗せたいのであれば、是非ケチらないでほしい費用があります。

それは、実務を学ぶためのコンサルタント費用です。

行政書士は、未経験でいきなり開業する方が多く、開業後に独学であったり、セミナーなりで実務を学んでいきます。

しかし、実務自体は実際に業務を行うまでは経験をすることができず、殆どの人は不安な状態で初めての依頼を処理することになります。

また、想定外の事態になったときに、誰も相談できる人がいないと、正しい対処もできないかもしれません。

そこで、もし専門分野が決まっているのであれば、その分野で活躍されてる方がやっているコンサルを受けることを強くお勧めします。

コンサルを受ければ、実務を教えてもらう事はもちろん、いつでも質問することができ、何より最初に仕事の依頼を受ける際の恐怖心がだいぶなくなります。(コンサル内容はそれぞれ異なると思いますが)

僕は、現在特殊車両通行許可申請という分野を専門に営業していますが、一番最初はグーグルで検索して、その分野にお詳しい行政書士の方にコンサルを受けました。

そして、その業務での初めての依頼は100万円を越え、コンサル料金の30万円は結果的にすぐに回収することができました。

もちろん、コンサルにも優劣はありますし、費用も10万円~40万円くらいと大体高額です。

しかし僕は、ハイスペックなパソコンや、結局使わない高額な物よりも、そういったところにこそ投資すべきだと思います。

行政書士の業務のコンサルをやられている方は割といますので、「自分の興味のある分野+コンサルタント」で検索をかけてみるといいと思います。

※コンサルの優劣はご自身でご判断ください。

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