
皆さんは行政書士試験の勉強法は確立されていますか?
独学にしろ、予備校に通うにしろ、試験を攻略するための勉強法が定まっていないと、いつまで経っても思うような結果が出ないと思います。
なんとなく基本書を読み、過去問を解いていく。
最初は僕も自分の勉強法に全く自信がなく、半信半疑のまま勉強開始から4か月程自己流で勉強をしていました。
そんな時、あるサラリーマンをやりながら行政書士試験に合格された方の勉強ブログを読み、目から鱗がでました。
これだ!!と思い、その方の勉強法を完全にコピーし、徹底的にその方法で勉強をしました。
そして、その勉強法で勉強を始めて約7か月後、試験を無事合格することができました。
それも記述式を除いた点数で、合格点の180点までに到達しました(合計点数は216点)。
今思うと僕が合格できた理由はとてもシンプルで、試験勉強の早い段階で正しい勉強方法を確立し、後はそれを試験まで愚直に繰り返し行ったことです。
この記事では、僕が行政書士試験に独学で合格した方法を余すところなくお伝えしていきます。
僕はこの方法で圧倒的に合格しました。この勉強法が合いそうな方は是非参考にしてみてください。きっと風向きが変わります。
<以下の事項に当てはまれば、この記事が参考になります>
●行政書士を独学で勉強しているが、自分の勉強法に不安がある
●行政書士の勉強を始めようとしているが、どのように進めていくか迷っている
●既に通信講座を受講しているが、補足で勉強したい
Contents
行政書士試験の勉強法~全体的な流れ~

それでは実際に僕がどのように勉強をした全体的な流れはこんな感じでした。
①参考書の読み込み(11月~4月頃まで)
②肢別過去問集・一問一答・各過去問集を鬼回転させる(4月頃~試験前日まで)
③記述式、一般知識の対策を行う(9月頃~試験前日まで)
※9月と10月に行われた伊藤塾の模試を受けました
※行政書士試験の試験日は毎年11月の第2週目の日曜日です
ここで特に大事な部分は、②の各過去問集を鬼回転させる、という部分です。これを徹底的にできるかできないかで、勝負は決まる言っていいと思います。
行政書士試験の勉強法~使用した書籍・勉強のポイント~

それでは、以下に実際に使用した書籍も紹介しながら、独学で試験に合格するための勉強法を書いていきます。
1.参考書の読み込み(伊藤塾 うかる!行政書士総合テキスト)
行政書士試験の勉強を始めるにあたり、どの参考書にしようかと色々Googleで調べました。そして僕は最終的に、伊藤塾のうかる!行政書士総合テキストを選びました。
参考書選びに関しては、人それぞれ色々な意見があるかと思いますが、僕的には有名どころが出版している参考書であれば大して変わらないんじゃないかなと思ってます。
参考書はぱぱっと選んでさっさと勉強を始めましょう。
これからどんどんご紹介していきますが、僕は参考書中心の勉強法ではなく、問題集中心の勉強法を推奨しています。
最終的には、問題集を参考書のごとく使えるようになるまでやりこむのが理想です。
僕は参考書を2周ほど回したところで、問題集中心の勉強法に切り替えました。
しかし、参考書の読み込みに時間をかけすぎてしまった感があり、問題集中心の勉強法に切り替えるのは、もっと早くて良かったなと思っています。
2.過去問集を鬼回転
何度も言いますが、ここが勉強法の最重要ポイントです。
2-1. 合格革命 行政書士肢別問題集
そしてこの過去問演習にかかせないキングオブ過去問集が、合格革命の行政書士肢別問題集です。
もうこれ抜きでは独学合格は不可能といえるほど、僕の試験勉強のメインを占めています。
僕は、勉強方法を過去問中心に切り替えた4月から11月の試験までの間に、この問題集を約20周回しました。(僕が当時参考にしたブログ主さんは、この問題集を50周したと書いてありました。笑)
この肢別問題集は、なんと900ページ近くもあり相当ボリューミーですが、本試験の過去問を中心に問題を一脚ずつ分解して学習することができるうえ、それぞれの脚ごとの解答が、ものすごく丁寧に解説されています。
僕は当初、この問題集を一周回すのに1か月半位掛かりました。でも2周目は1か月、3周目は3週間と、どんどん間隔を縮めていき、最終的には6日で1周回せるようになりました。
もうその頃になると、左ページの問題を見ただけで右ページの答えの解説が頭に出てくるという無双状態でした。
ここまでやるとむしろ気持ちよくなってきます。気持ちよくなるまでテキストをぶん回しましょう。合格が見えてきます。
独学で合格したいなら、この肢別問題集はマストです。最低10周くらいは回しましょう。
この問題集の中には、わかりにくい問題や気になった箇所等、自分なりにも解説を書き込んでいたので、もはやこの問題集そのものが自分オリジナルの参考書になっていました。
2-2. 合格革命 行政書士一問一答式出るとこ千本ノック
一問一答式問題集の、合格革命 行政書士一問一答式出るとこ千本ノックもマストです。
このテキストはページ数は約460ページで、内容もオリジナルの問題が多く、内容的にもライトなので、肢別問題集よりは楽に一周回転させることができます。
位置的には、メインである肢別問題集の補助的存在といったところでしょうか。要点を素早く確認する際に適していると思います。
正直僕はこの問題集を何回転させたかは覚えてないのですが、20周回した肢別問題集よりも間違いなく多く回転させました。
この問題集も、試験日までに20周を目指して回転させたいです。
2-3. 公務員試験過去問 新クイックマスタ―行政法
新クイックマスタ―行政法は、肢別問題集などで肉付けした知識にプラスして、行政法に絞り知識をよりブラッシュアップするための問題集になります。
この問題集では行政法をかなり深堀しており、僕個人としてはこれをマスターできれば試験の行政法はまず大丈夫かなと。
ご存じの通り行政法は試験のメインパートであり、五肢択一での配点は実に76点あります。まさに、行政法をマスターする者は試験を制します。
ちなみ僕がこのテキストを導入したタイミングは9月末位でした。
なぜこのクイックマスタ―行政法を試験直前に取り入れたのかというと、同月に行われた伊藤塾の模試を受け、思ったよりも行政法で点を取ることができず、合計点は170点くらいで合格点に届かず悔しい思いをしたからです。
僕はこのテキストを試験の直前期に導入しましたが、怒涛の勢いでぶん回し、試験日までに7周回すことができました。
このテキストを一通りやった事によって行政法の知識はかなり仕上がり、本番は行政法19問中18問とることができました。
行政書士試験で(特に行政法で)圧倒的に結果を出したいなら、このテキストはマストです。
2-4. 伊藤塾 うかる!行政書士新必修項目115
「伊藤塾 うかる!行政書士新必修項目115」は、実は問題集ではありません。
上記で紹介した問題集で得た知識の要点を整理・確認し、確実な知識に仕上げるという点で、非常に優秀なテキストだと思います。
このテキストは鬼回転させるような類ではありませんが、上述の問題集をやりまくって疲れた時などに、じっくりと要点をおさらいし、別の角度から知識の精度を高めるために使用していました。
よく覚えているのが、試験日当日は問題集は一切やらず、会場に向かう電車の中から試験直前までこのテキストを読み込んでいた思い出があります。
3.記述式、一般知識の対策
一般知識の対策ですが、一般知識のパートではかなりランダムな知識が求められるので、市販のテキストで完全に対策するのは難しいと思います。
僕が受けた平成27年度の試験でも、「日本の最西端の島の名前は?」というビックリ問題が出てました。僕はラッキーで正解しました。最西端の島わかります?
試験対策としては、脚別問題集の一般知識のパートと、一般知識の問題集を購入して回ました。
3-1. 出る順行政書士 ウォーク問過去問題集 一般知識編
ここでは、紹介する書籍は、「出る順行政書士 ウォーク問過去問題集 一般知識編」という問題集になります。
上で書いたように一般知識の対策はなかなか難しく、当時僕が使用していた問題集も、大手の出版社が出している一般知識の問題集も、大差はないと思っています。
僕の一般知識の勉強法は、法令試験の場合と同じく、とにかく問題集を回すという方法でした。
もし、過去問集だけじゃ不安という方は、過去問とオリジナル問題の演習をすることができる、WASEDAセミナー出版の「行政書士 一般知識が得意になる本 」等と併用していくのもいいかと思います。
一般知識は、最低でも40%正解しないと足切りに合ってしまいますので、独学であるからこそ、慎重に対策することをお勧めします。
3-2. 合格革命 行政書士40字記述式・多肢選択式問題集
記述式・多肢選択問題の対策は、「合格革命 行政書士40字記述式・多肢選択式問題集」の一冊で行いました。
この問題集は、9月頃より日々の勉強に取り入れました。
記述式に関しては、日々肢別問題集達をぶん回し、うかる!行政書士新必修項目115のテキストなどで要点をその都度整理していれば、そんなに力を入れなくても意外とできました。
ということはですよ、記述式ができるかできないかも、やっぱり日々過去問集達をどれだけストイックに回せるかにかかっているんです。
日々上で紹介した問題集をこなしていることを前提にすれば、この問題集は2~3周くらいやれば問題ないと思います。
4.予想模試
試験が近くなったら、市販の予想模試で本番のシュミレーションも行いました。
模試によっては本試験よりあきらかに簡単なものや、試験さながら難しいもの等それぞれですが、試験に慣れるという意味で、試験前に数回行っておくといいと思います。
過去問をぶん回すということ

上記で僕は「このテキストは20周した」とか、「このテキストは10周するとよい」と書いていますが、具体的にどのように過去問集を回していくのが良いのでしょうか。
結論、「全ての過去問集を並行してこなしていく」がベストです。
例えば、肢別問題集を1周終わったら、一問一答問題集を1周やる、という事ではありません。
理想は、1日肢脚別問題集を50ページ、一問一答を30ページ、クイックマスタ―を50ページというように、全ての問題集を同時に進めて、2週間ですべてのテキストを一周回すという感じです。
問題集を1冊ずつやっていると、次の順番が回ってくる前に相当な時間がたってしまい、せっかく入れた知識が薄れてきてしまいます。
予備校などのスケジュールに沿って勉強を進める場合も同じく注意が必要です。
スケジュール通りに勉強していると、後半の会社法の勉強をしているときには、最初に勉強した憲法はあまり記憶に残っていない、ということが起きてしまいます。
それを避けるため、全ての問題集を同時に、それもできるだけ短期間に回していけるように進めていきます。
これ、圧倒的に試験に合格するためにとても大切です。理想は10日間で一周です。
10日間の間に、肢別問題集、一問一答、クイックマスタ―、一般知識問題集を回して下さい。
最初は絶対できませんし、毎日淡々と膨大な量の問題集をこなしていくだけでも相当きついと思います。
ですが、これが出来るようになれば、自信をもって本番に臨めます。僕はそれを自ら証明しました。
何度も言いますが、独学で臨む行政書士試験は、ストイックに問題集をこなしたもん勝ちです。
模試を受けるのを忘れずに!
僕は9月と10月に行われた伊藤塾の模試を受けました。結果は一回目170点で不合格、2回目は190点で合格点を取れました。
模試は今の実力を測れるだけじゃなく、自分の弱点を知れるところに最大のメリットがあります。
僕は一回目の模試で、自分の行政法の知識の甘さが露呈したことから、すぐに新クイックマスタ―行政法を導入しました。結果的にはこの判断が合格を決定づけたと思っています。
今年絶対合格するという心意気の方は、模試の受講はマストでしょう。
さいごに
今回は、僕が行政書士試験に独学で合格したノウハウをすべて余すことなく書きました。やるべきことがあらかじめわかっているということは、心理的にもとても有利になります。
この勉強法を採用したら、後は徹底的にやるのみです。僕はこの方法で試験に合格したので、この方法で間違いないと信じています。
この記事を参考にして、少しでも試験に合格する方が増えたらいいなと本気で思っています。
なお、この記事を読んでみて、独学は厳しそうだなと思った方に向けて、以下に通信講座を紹介している記事を貼っておきますので、宜しければ参考にしてください。
