
「法律資格の登竜門」といわれている行政書士の資格。国家資格の人気ランキングで常に上位にランクインをしている人気資格です。
そして毎年多くの方が行政書士試験を受験しています。
この記事を読んでいるあなたも、行政書士の資格取得を目指している、もしくは開業を目指しているのではないでしょうか。
そこで、今回この記事では、そもそも行政書士の資格を目指すメリットやデメリットや、最後には実際に行政書士として活動している僕のアドバイスを書いていきます。
<以下に事項に当てはまれば、この記事が参考になります>
●行政書士試験、または何かしらの国家資格に興味がある
●行政書士試験の勉強をしているが、その後の方向性が見えない
●行政書士試験の勉強をしているが、最近モチベ―ションが湧かない
Contents
行政書士の資格を目指すメリット
それでは早速、行政書士の資格を目指すメリットを紹介していこうと思います。
1.国家資格保持者の肩書きがもらえる
ご存じの通り、行政書士の資格は国家資格です。行政書士試験に合格すれば、国家資格保持者の肩書きがもらえます。
また、行政書士として開業した場合、国家資格者として信用性が担保されますので、例えば以下のような様々なメリットがあります。
●銀行の借入れが容易になる→不動産投資などに有利
●ステータスのあるクレジットカードの審査等に通りやすい
●クラウドソーシングなどで、案件を取りやすい
●ネット上にアップした記事等に一定の信用性が生まれる
他にも、合コン等の自己紹介する場所でも、国家資格を持っていれば、ある程度は一目置かれるというのも大事なポイントです。
2.独立開業を目指すことができる

行政書士の資格を取得すれば、すぐにでも行政書士事務所の看板出して、営業することができます。
現に多くの行政書士の方は、試験に合格した後に行政書士として登録をし、すぐに開業をしています。
確かに、未経験でいきなり開業するのは簡単なことではありません。
しかし、行政書士の扱う事の出来る業務には、風俗営業の許可の取得等難易度の高いもから、車庫証明や自動車登録手続きの代行等、誰でもできる簡単な業務まで幅広くあります。
仕事が軌道に乗るまで比較的簡単な業務を取り扱い、慣れてきたら難しい許認可にもチャレンジしていく流れであれば、未経験でも独立して、成功していくことは十分可能です。
各言う僕自身、大学在学中に行政書士試験に合格し、卒業後すぐに未経験のまま行政書士事務所を開業し、4年目の現在まで営業を続けてこれました。
以下の記事には、僕がどのようにして行政書士事務所を開業したのかをつらつら書いていますので、興味のある方はご覧ください。

3.独占業務の恩恵を享受できる
行政書士は、国家資格として国からお墨付きを与えられているだけでなく、行政書士の資格を持っていないと扱う事の出来ない「独占業務」を扱うことができます。
独占業務の例
自動車登録申請、 建設業許可申請、風営法関係の申請など
例えば、ラーメン屋であればだれでも開業することができますので、ラーメン屋が儲かるとわかれば、多くの新規事業者が参入してきます。
しかし、行政書士等の事業は、国家試験に合格した者のみが参入を許されます。
近年は行政書士同士の競争が激しくなっていると言われていますが、ラーメン屋やタピオカ屋等、誰しもが参入できる事業に比べると、まだまだ新規の参入の余地はあります。
この「独占業務」が法律で保障されているおかけで、行政書士は一定の地位を守られているのです。
4.より難関な資格が視野に入る
行政書士の資格試験の勉強をしていると、様々な法律の知識が身につきます。
行政書士試験に合格できるまで知識を深めることができれば、その先にある難関資格も十分視野に入れることができるでしょう。
行政書士の資格が「法律資格の登竜門」といわれる所以もそこにあります。
合格後に行政書士として開業を考えていない方でも、次の資格に向けてのステップとして、行政書士試験の勉強に力を入れるのも一つです。
5.自信がつく
行政書士試験は国家試験であり、決して簡単な資格ではありませんので、合格する為には多くの時間を投じて勉強する必要があります。
そんな試験に合格することができれば、大きな自信になります。
資格の難易度はともあれ、努力して何かを達成した小さな成功体験の積み重ねは、最終的には自分の大きな資産になるのです。
もしあなたがすでに試験勉強を始めているのであれば、是非合格するまでやりきってみてください。
試験に合格して、開業するにしても、次の資格勉強をするにしても、その成功体験は今後の人生で必ず役に立ちます。
行政書士の資格を目指すデメリット
それでは、今度は逆に行政書士を目指すデメリットを以下に紹介していこうと思います。
1.多くの時間を費やす必要がある。そして、合格の保証はない
言うまでもありませんが、試験に合格する為には多くの時間を費やす必要があります。
独学か、または講座を受講するかでも、合格までに要する時間は異なってきますが、例えば僕の場合は、独学で1年間まるまる試験勉強に費やしました。
しかも、1年間で無事に合格する保証はどこにもありません。合格までに2年、3年要する人もざらにいます。
例えば、行政書士の試験勉強ではなく、収益サイト(ブログなど)の構築に1年間費やしていた場合はどうなるでしょう?
1年もあれば、多くのスキルを獲得しながら、収益サイトを構築することができます。
もしかしたら1年後には、収益サイトから入ってくるお金で生活することが可能になってるかもしれません。
少し大げさのようですが、何事も本気でやれば、1年間という時間単位で人生は変わります。
その貴重な1年間を、合格の保証もない試験勉強に費やす覚悟はできていますか?
2.行政書士試験で勉強した内容は、実務で生きない
行政書士試験の試験科目は、行政書士の実務とはほとんど関係がありません。
もちろん行政法などは勉強するものの、実務で行政法を意識することがあるかといえば、正直なところほとんどありません。
僕が現在主力業務にしている特殊車両通行許可申請は、道路法という法律や、車両制限令という政令が根拠となっている申請ですが、それらの法令は、行政書士試験に合格した後に自ら勉強しました。
結果として、行政書士試験の勉強は、あくまでも行政書士試験に合格する為の勉強であり、行政書士として実務を行う為の勉強ではないのです。
どうせなら勉強するのなら、その後の実務にも生きてくる勉強をしたいものですが、現状は残念ながら違います。
試験に合格して資格を取っても、成功は保証されない

行政書士試験に無事合格することができたとしても、その後の成功はどこにも保証されていません。
多くの方が行政書士に登録した後、一国一城の主を目指して開業します。
しかし、最初は意気揚々と開業した方でも、思うように売上を上げれず伸び悩んだり、最悪の場合廃業に迫られることもあります。
これは、行政書士に限った事ではないですが、資格を取得した後からが本当の勝負であり、資格をとったから安泰ということはあり得ないのです。
せっかく必死こいて勉強して資格を取ったのに、開業して失敗することがあったら、そこまでにかけた数年の時間は帰ってくることはありません。
恐怖心を煽るつもりは毛頭ありませんが、このような事もしっかり念頭に入れつつ、自分の将来にとって正しい選択をするべきです。
行政書士の僕から少しアドバイス

上では行政書士を目指すメリットとデメリットを紹介していきましたが、現役で行政書士をしている僕から、最後に一つ、悩めるあなたにアドバイスをさせてください。
迷っているならチャレンジするべし。ただし、短期決戦で
もし、あなたがまだ行政書士試験の勉強を開始しようか悩んでいるのであれば、この記事で紹介したメリット・デメリットをよく考えたうえで、是非チャレンジすることお勧めします。
試験勉強には多くの時間を費やさなければいけないというデメリットも確かにありますが、合格できた場合のリターンがそれ以上にあるからです。
僕も、あの時思い切って1年という時間を投資して試験勉強に臨んで、更には開業に踏み切って本当に良かったなと思っています。その後の人生が大きく好転しました。
ただし、もし試験勉強を始めようとするのであれば、一発合格を目指して、覚悟を決めて試験に臨んだ方がいいです。
時間は何にも代えられない貴重な資産です。その貴重な時間を、合格しても成功できる保証が全くない資格に、2年も3年も費やすのは良策とは思えません。
あなたが2年目、3年目の勉強している間に、1年で合格した人は実務の経験を積み始めます。
また、その2,3年を他のスキルの取得に努めていれば、その分野のエキスパートになり、大きく稼げたかもしれません。
行政書士試験は簡単な資格ではありませんが、本気で勉強すれば1年でも合格することが十分に可能な試験です。
なのでもし、あたなが行政書士を目指すのであれば、1年で合格する腹を決めて挑戦することお勧めします。
以下に僕が実践した独学勉強法や、通信講座の比較記事を貼っておきますので、本気で勉強を始めようと思う方は覗いてみて下さい。参考になるはずです。

